ここはゴミ屋敷?片付け方や病気や原因について
ゴミ屋敷とは
ゴミ屋敷は、不要物が家屋の外にも貯めこまれ、周囲からもゴミが堆積していることが分かる状態のお家を言います。
ここ最近、テレビニュースなどメディアに多く取り上げられていることもあり、何となくイメージが付く方も多いのではないでしょうか。
また、なんらかの理由で自分ではゴミ出しができなくなり、家中にゴミが溜まって部屋をゴミ屋敷や汚部屋(おべや)といいます。ゴミ屋敷になってしまう理由はストレスや人間関係など人によって異なりますがセルフネグレクトという状態になってしまう方に多い傾向があります。セルフネグレクトとは自分でやるべきことが頭でわかっていても、後回しにしてしまったりやる気がでない現象のことです。
ゴミ屋敷の定義
ゴミや物品が堆積したり、多数の動物を飼育・給餌をしたりするほか、下記のの条件に当てはまると明確にゴミ屋敷と定義されます。
ゴミ屋敷は近所の方々にも被害を及ぼす可能性だけでなく、自身の生活へ悪影響を与えるに留まらず、被害を及ぼす可能性が高いです。
細かい定義は自治体の条例によっても異なるため、より詳しく知りたい場合はチェックしましょう。
・堆積した物品で崩落火災発生や崩落の可能性がある。
・著しく、周辺の生活環境が損なわれている。
・悪臭や害虫、害獣が発生している。
・上記に伴い衛生上または防災、防犯上の支障がある。
ただし、細かい定義は自治体によっても異なるため、知りたい場合はチェックしましょう。
参考(環境省環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課「令和4年度『ごみ屋敷』に関する調査報告書」)
ゴミ屋敷の状態とレベル
①レベル1
部屋にゴミが散らかり始めている状況。まだ足の踏み場は確保されているという状況で散らかっているものはゴミが中心で、生活日用品や衣類などは混ざっていない状態です。
この状態であれば、自力で対応が可能です。
②レベル2
洋服やいつ使ったかわからないバッグ、雑誌やDVDなどゴミじゃない物なども混ざって散らかっている段階です。
自力で対応できるギリギリのラインであり、業者を頼むことを視野に入れておきましょう。
③レベル3
ゴミが何層かに積み重なり、膝や腰丈までゴミが積み上がっている状況でさらに粗大ゴミなども積み上がっている状態です。この状態では、転倒による怪我やほこりによる火災やハウスダストによる気管支系の病気など、健康被害が高まってきます。
この状態になると粗大ごみの処分には体力や手間もかかり、自力では難しい状況になります。業者を頼むことを考えましょう。
④レベル4
天井にまで積み上がってしまって、カビや匂いとともに害虫やネズミが発生している状態。この状態では自分では意識していなくても衛生状態がかなり悪化しており、害虫やねずみ、悪臭による被害や、火災発生の恐れから近隣住民からの苦情も多く寄せられ、自治体から指導や勧告が行われたり、それに従わない場合は強制撤去の可能性もあるでしょう。
この状態になると自力での対応は困難です。業者に依頼する事を検討し、口コミのよい業者を探しましょう。
⑤レベル5
天井まで積み上がったゴミに加えて、家の中ではおさまりきらずに、家全体もしくは屋外にまでゴミが及んでいる状態。既に強制退去や近隣トラブルに発展している状況です。生活環境に著しい悪影響を及ぼすと判断され、強制撤去の命令だけではなく、自治体による行政代執行が実行されてもおかしくない状況です。
この状態では危機的状況であり、自力での対応は無理です。業者を探す方がよいと言えますので口コミのよい業者を探しましょう。
まとめ
ゴミ屋敷問題にはさまざまな原因があり、レベルによって自分で片付けられるかどうか判断できます。一人で片付けられるのはレベル1~2程度であり、家族等の協力を得て、自力で片付けることが可能なレベルです。
しかし、レベル3以上は自力での対応が困難でしょう。積み重なって圧縮されているゴミの片付け作業は、素人では難しく怪我などの危険なのと、ゴミを片付けるだけではなく、専門的な作業が必要になるケースも多いからです。水回りの頑固な汚れや染みついてしまった臭いなど、対処が難しい汚れや臭いも、業者に依頼すれば専用の薬剤や道具を利用してしっかりと対処してくれます。
ゴミ屋敷のレベルが今は高くなかったとしても、その状況を放置すればゴミ屋敷のレベルは上がり、危険性や片付けの難易度も高くなります。自分の家のゴミ屋敷・汚部屋レベルを把握し、ゴミ屋敷化が進行する前に早めに対処することが重要です。また業者を探すにしても、悪徳の業者も非常に多く存在しますので、口コミのよい業者を確認したり、自分だけで悩まず、お問合せをしてみましょう。